2012年にラムサール条約に登録された中見池湿地は、市街地の近くにある、周囲を3つの山に囲まれている盆地状の小さな湿地です。中見池湿地では、昔から田植えがしやすいように張り巡らされた大小の水路や、水田、水たまりなどがモザイク状に組み合わさり、多様な水辺環境が作られてきました。田んぼではタニシやメダカ、畦道や草原の中を流れる水路の小道ではバッタやカエルなどたくさんの生き物と出会うことができます。広さ約25ヘクタールという狭い地域の中で、動植物の数はなんと3,000種類が確認されており、中には60種類以上の絶滅危惧種を含んでいます。特にトンボは70種以上が生息している、日本屈指の場所です。そんな様々な生き物を気軽に観察できるよう、自然観察会が毎月開かれています。事前の申込みは不要なのでお気軽に参加されてみてはいかがでしょうか。

注：動植物の採集、持込みはご遠慮ください。園内での火気使用、喫煙はご遠慮ください。ごみはお持ち帰りください。ペットを連れての入園はご遠慮ください。