南惣美術館
南惣の歴代の当主は、文化の移入を奨励し、美術や茶道を愛好したことから、日本、中国、朝鮮を主とする絵画、書、漆芸、金工などの美術品を収集してきました。南惣家の美術品は散逸することなく今日まで大切に保存され、2000年に「南惣美術館」と改称して現在に至っています。
母屋では玄関といろり端を見ることが出来ます。今でも囲炉裏に薪を燃やしており、落ち着いた風情が感じられます。また、古い箪笥などの家具があり昔の佇まいを知ることができます。
玄関は日本家屋ならではの広さがあります。玄関の框(かまち)に腰かけてくつろいでみてください。また、土間の一角には奧能登の特産物を販売しており、ここでしか手に入らない南惣美術館の古地図や、能登の天然の塩などの品々を購入できます。
正面の庭には樹齢400年の鶴の羽を広げたような大きな松の木と、同じく樹齢400年の柊があります。また、美術館と母屋の間にある中庭は京風の庭園になっています。
南惣美術館は米蔵を改装した美術館で、平成18年3月に文化庁の登録有形文化財に指定された建造物です。この建造物の壁は、伝統的な壁塗り様式である「海鼠壁(※1)」です。廊下の床は黒の敷石が使われており、蔵の重厚な黒の扉と白壁のコントラストがとても落ち着いた雰囲気を与えています。
美術や骨董に興味がある人はもちろん、情緒ある風景のなかで歴史を感じたい方におすすめのスポットです。
(※1)なまこ壁(海鼠壁)
壁塗りの様式のひとつで、壁面に平瓦を並べて貼り、瓦の目地(継ぎ目)に漆喰をかまぼこ型に盛り付けて塗る工法。その目地がナマコに似ていることから「なまこ壁(なまこかべ)」と呼ばれています。
- 所要時間
- 1.0 時間
- 電話番号
- 0768-32-0166
- 郵便番号
- 〒928-0233
- 住所
-
100 Higashiono, Machinomachi, Wajima City, Ishikawa
石川県輪島市町野町東大野100 南惣美術館
- 決済手段
- 現金
- 営業時間
-
: 09:00~17:00
- 入場料
-
JPY700 / 大人
Age 6-15: JPY 400
Group discounts available. Please check the official site for details.
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